やる気スイッチはどこ?部下のモチベーションをあげる為に意識すべきこと
皆さんのチームメンバーの「モチベーションメーター」の針は、どこを指していますか?
いきなり「モチベーションメーター」などと、訳のわからない質問で困惑させてしまいましたか?
人のモチベーションのレベルを数値化・可視化することは、実際には難しいことです。
あくまでもモチベーションメーターというのはイメージ上の話ですが、クルマの燃料計と同じで、
一人ひとりのメーターの針だってEmptyよりはFull側に指していた方が、いいに決まっていますよね。
リーダーに求められる行動の一つが、「自分自身と周りのメンバーの意欲を高め、動機付けを行うこと」です。
今回は、皆さんと一緒に「モチベーション」について考えていきましょう。
部下のモチベーション・やる気スイッチを考えよう
モチベーションとか動機付けと聞いて、「やる気スイッチ」という言葉を連想した方もいらっしゃるでしょう。
この「やる気スイッチ(モチベーションの源)」は、当然のことながら一人ひとりまったく異なります。
チャレンジングなタスクを与えられて俄然やる気が出る人もいれば、逆にモチベーションが下がってしまい、
仕方なくイヤイヤその仕事をする人だっているのです。
マズローの欲求5段階説というのをどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、それと似たような概念で、
仕事のモチベーションの源(やる気スイッチ)を6段階に分けてみました。
① 労働条件 (給与・労働時間・勤務地・雇用の安定)
② 人間関係 (人に喜んでもらえる・和気あいあいとした職場環境)
③ 社会的認知 (人から尊敬される・社会や組織へ影響を与えている)
④ 自律性 (自ら意思決定できる・仕事の一貫性)
⑤ 成長 (新しい挑戦・知的刺激)
⑥ 達成感 (意義が感じられる・自分の能力が活かせる・やり遂げた)
どのやる気スイッチがいいとかよくないという話をしているのではありません。
繰り返しになりますが、人それぞれ異なるのです。
さて、皆さんは、「一緒に仕事をしているチームメンバーのモチベーションはどのレベルかな?」とか、
「〇〇さんのやる気スイッチは何だろう?」と考えてみたことがありますか?
誰だって、どうせ同じ仕事をするのであれば、より高いモチベーションで仕事したいと思いますよね。
そのためにはもっとお互いのモチベーションの状態や、やる気スイッチ、
もしくはデモチスイッチ(モチベーションが下がるものや状況)について気にするようにしましょう!
メンバーに仕事をお願いするときにひと手間かけて、
「この人のモチベーションを上げるためにはどんな仕事の頼み方をしたらいいのかな?」と考えてみてください。
メンバーのモチベーションを下げてしまう行動をチェック
では最後に、メンバーのモチベーションを確実に下げることができる秘訣を、皆さんに伝授いたしましょう。
胸に手を当てて、自分自身の日頃の行動をチェックしてみてください。
(1)メンバーに対する承認の欠如
□感謝やねぎらいの言葉をかけない
□仕事の進め方や成果・アウトプットをほめない
(2)メンバーへの誤った指導
□感情的になる (キレる)
□説教が長い (グダグダ・ネチネチ)
□過去のことを蒸し返す (そういえばこの間も・・・)
□他人と比較する (〇〇さんならこんな仕事簡単にできるのに・・・)
□人格否定をする (お前は人間のクズだ!)
□理由を説明せずに、いきなり叱りつける (ダメなものはダメだ!)
□個別に叱らず、みんなの前で叱る
(3)メンバーの成長に無関心な行動
□チャレンジングなタスクや新しい経験の機会を与えない
□仕事を丸投げしたまま、まったくフォローしない
(4)自分自身の信頼度を損なう行動
□ウソをつく、ごまかす
□自分のミスを認めようとせず、謝らない
□メンバーの成果を自分の手柄にしてしまう
□いつまでたっても何も決めない
□いきなりハシゴをはずす (事前に内容を確認していたのに、会議の場や上司の前で攻撃する)
さて、いくつぐらい当てはまりましたか?
チームメンバーのモチベーションを上げるのは、いたって簡単なことです。
なぜなら・・・
自分がこれまで人からされてモチベーションが上がったことは実行し、
モチベーションを下げられたことは絶対にしないようにすればいいのです。
どうですか。 とっても簡単なことでしょ?