セカンドキャリアって重要?
資格を取っておくなら何が良いの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
社会構造の変化や働き方の多様化により、セカンドキャリアが注目されています。
セカンドキャリアで新しい分野への挑戦するために、資格の取得を考えている人も少なくありません。
しかし、「どの資格を取ればよいか分からない」という人も多いでしょう。
そこで当記事では、セカンドキャリアにおすすめの資格を紹介します。
年齢別のセカンドキャリア形成の目的や取得する資格の選び方についても解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
- セカンドキャリア形成の目的は年齢によって異なる
- セカンドキャリアのための資格は自身のキャリア設計に合わせて選ぶ
- おすすめの資格は「宅地建物取引士」や「マンション管理士」など9つ

株式会社ライフシフト 代表取締役社長COO。学生時代より企業研修業に携わり、大学卒業後、フライシュマン・ヒラード・ジャパンに新卒入社。 社内コミュニケーション、企業研修、人事制度、理念浸透のプロジェクトに従事。
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同社時代の上司である徳岡とともにライフシフト社を創業。 ベトナムでのスタートアップや起業を経験し、現在はライフシフト社COO。 プライベートでは二児の母。早稲田大学社会科学部卒業。
セカンドキャリアが注目されている理由

セカンドキャリアが注目されている背景には、働き方や社会構造の変化があります。
近年は終身雇用制度の崩壊により転職によるキャリア形成を見据える人も増えており、新しい分野への挑戦を考える人も多いです。
特にマネージャーへの昇進を視野に入れておらず、生涯プレイヤーとして活躍したい人にとっては、今までの社会人経験を土台に新たなフィールドでのセカンドキャリアを目指すことが有力な選択肢になっています。
また、近年は年金制度への不安や健康寿命の延伸を背景に、定年後も働き続ける人が少なくありません。
そのため、定年後の生活を見据えたセカンドキャリアを設計し、必要なスキルや知識の習得を目指す50代、60代が増えています。
年齢別セカンドキャリア形成の目的

セカンドキャリア形成の目的は年齢によって異なる傾向があります。年齢層ごとのセカンドキャリア形成の主な目的は以下の通りです。
- 30代:新しいキャリアへの挑戦
- 40代:将来を見越したキャリアアップ
- 50代~60代:定年度を見越したキャリア形成
上記の傾向を掴むことで、自身がセカンドキャリアを設計する上での目標設定がしやすくなります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
30代:新しいキャリアへの挑戦
30代は、社会経験を積みつつも、キャリアの軌道修正が可能なタイミングといえます。
そのため、30代におけるセカンドキャリアの目的は、キャリアの転身になることが多いです。
現職に課題を感じる人や、新たな目標を見出した人にとって、セカンドキャリアは理想の働き方を実現する手段となります。
今まで得た社会人経験と30代特有の適応力を武器に、長期的な視点でキャリア形成を考えることが重要です。
例えば、国家資格の取得や未経験分野への転職を通じて、将来性のある分野へシフトする人も多く見られます。
近年は転職だけでなく、副業や独立によるキャリアアップもしやすい時代になりつつあるため、30代からのセカンドキャリア形成が成功しやすい環境といえるでしょう。
40代:将来を見越したキャリアアップ
40代は、現職での役職や専門性が高まりつつある一方、将来の安定性に不安を感じ始める年代です。
そのため、将来を見越したキャリアアップをしていくことで、定年後の収入源確保や、より自立した働き方を目指す準備ができます。
例えば、実務経験を強みにできる分野を選ぶことで、現職でのキャリアアップや再雇用につなげることが可能です。
また、中小企業診断士や社会保険労務士といった士業資格を取得すれば、副業や独立を視野に入れられます。
将来の不確実性に備えて行動を始めるタイミングとして、40代は最適な年代といえるでしょう。
50代~60代:定年後を見越したキャリア形成
50代や60代は、40代以上に定年後の生活を見据えたセカンドキャリア形成が重要になります。
前述の通り、近年は年金制度への不安や健康寿命の延伸を背景に、定年後も働き続ける人が増えています。
また、社会とつながりを保つために働き続けることを選ぶ人も少なくありません。
新しい分野への挑戦の他、キャリアコンサルタントやセカンドキャリアアドバイザーなど、支援側に回るためのスキルや知識を習得する人も多いです。
50代や60代から学び直しをするのは遅いと考える人も多いですが、実際には今までの社会経験や実務経験と結びつけて学習が可能なので、勉強方法によっては効率的な学習が行えます。
老後の人生を豊かにするためにも、50代や60代からのセカンドキャリア形成は有効な選択肢であるといえるでしょう。
セカンドキャリアのために取得する資格の選び方

セカンドキャリア形成では知識やスキルの習得だけでなく、資格の取得も有効な手段です。
特に副業や独立などを考えている場合は、資格を取得することで目標設定につながる可能性が高くなります。
セカンドキャリアのために取得する資格は、以下のようなポイントで選ぶと良いでしょう。
- 自身のキャリア設計に合っているか
- 今までの経験やスキルが活かせるか
- 学習のハードルは自分に合っているか
- 取得できる可能性が高いか
- 未経験でも即戦力になる資格か
- 長期で働ける資格か
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
自身のキャリア設計に合っているか
セカンドキャリア向けの資格を選ぶ際には、自身のキャリア設定に合っているかを確認することが重要です。
目指す働き方に直結する資格であれば、取得後の活用度も高くなります。
そのため、取得する資格を選ぶ際は、あらかじめ自身のキャリアプランを明確にし、必要な資格を洗い出すことが重要です。
また、業界の将来性や労働環境の安定性も視野に入れておくと、より現実的なキャリア設計が可能になります。
単に人気や難易度だけで判断せず、理想の働き方に合った資格を選ぶことで、理想的なセカンドキャリアにつなげることが可能です。
今までの経験やスキルが活かせるか
続いて、今までの経験やスキルが活かせるかを確認しましょう。
今までのキャリアで培ってきた経験や専門性を活かせる資格を選ぶことで、学習の負担を軽減しつつ成果につなげやすくなります。
例えば、営業職の経験がある人であれば宅地建物取引士や中小企業診断士などの資格が成果につながりやすいです。
また、ある程度のITリテラシーが必要な業務を行っていた経験がある場合は、ITパスポート試験や情報処理技術者試験などの学習を効率良く進めることが可能です。
セカンドキャリアのために資格を取得する際は、自身の強みを可視化し、関連する資格の取得を目指すことで、スムーズなキャリア移行につながります。
学習のハードルは自分に合っているか
学習のハードルが自分に合っているかも、セカンドキャリアのために取得する資格を選ぶ上で重要です。
例えば、資格勉強と仕事や家庭との両立を考慮すると、短期間で取得可能な資格や通信講座・オンライン学習に対応したものが現実的な選択肢となります。
一方、長期的な学習が必要な国家資格を目指す場合は、計画的に時間と体力を配分できるか検討することが重要です。
無理のないペースで学び続けられる資格を選ぶことで、途中で挫折するリスクも低くなり、資格が取得できる可能性が高くなります。
取得できる可能性が高いか
セカンドキャリアで資格を選ぶ際には、資格を取得できる可能性が高いか見極めることも重要です。
資格試験の合格率や必要な学習時間は、資格によって大きく異なります。
取得難易度の高い資格を選択してしまうと、なかなか試験に合格できず、挫折してしまうことも少なくありません。
日商簿記やITパスポートなど、年齢やバックグラウンドに関わらず合格率の高い資格であれば、モチベーションが低下する前の取得を目指しやすくなります。
資格の取得難易度は、自身の理解力や勉強効率によっても変わってくるため、今一度自身の能力を振り返り、現実的に取得できる資格を選ぶようにしましょう。
未経験でも即戦力になる資格か
未経験でも即戦力になる資格かも、取得する資格を選ぶ際のポイントです。
新しい分野に挑戦する場合、資格によって即戦力としてアピールできるかが重要になります。
例えば、宅地建物取引士や社会保険労務士などは資格の有無が業務の前提となるケースが多く、取得していれば未経験者でも採用されることが少なくありません。
企業側としても資格保有者であれば教育コストを抑えられるため、雇用のハードルが下がります。
未経験分野への挑戦のために資格の取得を考えているのであれば、資格の取得が即戦力としての採用につながるかあらかじめ確認しておきましょう。
資格の取得が就職に大きく影響を及ぼさない場合は、資格取得のための勉強に傾倒せず、長期的な視点でスキルや知識を習得することにシフトすることも重要です。
長期で働ける資格か
セカンドキャリアのために資格を取得する場合は、長期で働ける資格かも確認しましょう。
例えば、行政書士やファイナンシャルプランナーなどは独立開業も視野に入れられ、年齢に関係なく継続的に仕事を続けられる傾向があります。
また、資格によっては在宅や副業としても活用できるため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応することが可能です。
将来的な体力や働き方も考慮し、長く価値を発揮できる資格を選ぶことで、セカンドキャリアの形成に有効に働きます。
セカンドキャリアに活かせるおすすめの資格9選

セカンドキャリアに活かせるおすすめの資格は以下の通りです。
- 宅地建物取引士
- マンション管理士
- 中小企業診断士
- 社会保険労務士
- ITパスポート試験
- 情報処理技術者試験
- ファイナンシャル・プランニング技能士
- 日商簿記
- 司法書士
それぞれの資格について詳しく解説します。
1. 「宅地建物取引士」
宅地建物取引士は、不動産取引に関する専門知識を持ち、安全・適正な取引を行えることを証明する国家資格です。
不動産取引の場で必要不可欠な資格であり、特に40代・50代からのキャリア転換に人気があります。
試験の内容は法律知識が中心であり、実務経験がなくても学習次第で十分合格を狙えるのが特徴です。
業界未経験でも就職や転職で優遇されやすく、営業職や管理職としての経験があればさらなる強みとなります。
最終的には副業や独立開業に繋げられるため、長期で活用しやすい資格といえるでしょう。
2. 「マンション管理士」
マンション管理士は、管理組合の運営や建物の維持管理に関する国家資格です。
高齢化社会や老朽化マンションの増加により需要が高まり、将来性のある資格として注目されています。
法律や建築、管理に関する知識が求められるため難易度は高めですが、コミュニケーション能力や社会経験を活かせる場面も多く、セカンドキャリアのための資格として人気です。
宅地建物取引士との相性も良く、組み合わせることで不動産業界でのキャリア形成に有利に働きます。
3. 「中小企業診断士」
中小企業診断士は企業の経営課題に対して助言や支援を行う国家資格であり、経営コンサルタントとしてのキャリア形成に有利に働きます。
経営戦略や財務、法務など幅広い知識が求められるため学習量は多く、合格率も低めの難易度が高い資格です。
一方で、今までのビジネス経験を活かしやすいため、年齢を重ねるごとに学習効率が高くなる資格といえます。
独立開業や企業内でのキャリアアップにもつながりやすく、長期的な視野で見ても労働市場で安定した需要が見込める資格です。
4. 「社会保険労務士」
社会保険労務士は、労働・社会保険手続きや人事労務に関する相談対応を行う国家資格です。
企業の法務・人事部門や社労士事務所などでの活躍が見込める資格であり、若年層からシニア層まで、幅広い年齢層での転職や独立にも適しています。
文章作成能力や法令知識が求められますが、未経験でも年齢や職歴に関係なく挑戦が可能です。
業務上、丁寧な対応が求められる場面が多い資格なため、事務職の適性が高い人におすすめの資格となっています。
5. 「ITパスポート試験」
ITパスポート試験は、ITに関する基礎的な知識を問う国家試験です。
IT業界未経験でも取り組みやすい資格であり、情報セキュリティやネットワーク、業務プロセスなどを体系的に学べるため、幅広い業務でITリテラシーが求められる現代においては需要が高くなっています。
特に、事務職や管理部門などは業務効率化のためにシステム導入が積極的に行われることが多いため、再就職を目指す際には有効なアピール材料になります。
6. 「情報処理技術者試験」
情報処理技術者試験は、IT分野における高度なスキルを証明できる国家資格であり、キャリアアップや専門職への転身に活用できます。
区分が多いため、基本情報技術者や応用情報技術者など自分のレベルや目的に合わせた選択が可能です。
エンジニアとしてのスキル証明だけでなく、管理職やIT戦略部門などの方面でキャリアを形成したい場合にも役立ちます。
専門の学習機関や教材も多く提供されているため、自分に合った学習スタイルで学びやすい点も、セカンドキャリアのための資格として人気な理由です。
7. 「ファイナンシャル・プランニング技能士」
ファイナンシャル・プランニング技能士は、ライフプラン設計や資産運用、税制や保険制度のアドバイスを行う国家資格です。
セカンドキャリアに活かせるだけでなく、自身の資産管理やライフプラン設計にも活用できるため、特にシニア層に人気があります。
また、税金対策に関する知識も習得できるため、起業を考えている人にも人気の学習領域です。
資格の等級が段階的に分かれているため、無理なくステップアップできる点も魅力といえるでしょう。
8. 「日商簿記」
日商簿記は、企業活動に欠かせない会計・経理の知識を体系的に習得できる資格であり、事務職や経理職への転職を目指す方に適しています。
特に3級や2級は、企業の即戦力として求められるケースが多く、年齢を問わずチャレンジしやすい点がメリットです。
経理業務のアウトソーシング化が進む中でも、手に職を付けたい方や在宅ワークを希望する方にとって有効な選択肢となります。過去の職種に関係なくキャリアの幅を広げられる実務的な資格として人気です。
9. 「司法書士」
司法書士は、不動産登記や商業登記、相続手続きなどに関する法律実務を担う国家資格です。
法律分野で独立を目指したい人に適しており、難易度は高いものの、高収入が見込める他、業務範囲が明確であるため、資格取得後のキャリア設計がしやすい特徴があります。
50代からの学習でも合格事例が多く、継続的に努力できる環境さえ整えられれば十分取得が視野に入ります。
独立開業など働き方の自由度も確保しやすいため、長期的に活用できる資格といえるでしょう。
セカンドキャリアのために資格取得を検討しよう

セカンドキャリアに活かせるおすすめの資格について解説してきました。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- セカンドキャリア形成の目的は年齢によって異なる
- セカンドキャリアのための資格は自身のキャリア設計に合わせて選ぶ
- おすすめの資格は「宅地建物取引士」や「マンション管理士」など9つ
近年は社会構造の変化や働き方の多様化によって、年齢に合わせたセカンドキャリア形成が必要になりつつあります。
セカンドキャリアに活かすために資格の取得を検討する際は、自身のキャリア設計や今までの経験との親和性を確認することで、適切な資格を選択しやすいです。
また、学習のハードルや資格取得の難易度も確認しておけば、想定している期間で取得できるかある程度予想できます。
資格を取得して、セカンドキャリアで円滑なスタートを切りましょう。

