卒業生インタビュー vol1
東京海上日動火災保険株式会社 石川修 様 

【金融・保険】

東京海上日動火災保険株式会社
神戸損害サービス部 姫路損害サービス室
課長 石川 修 様

2022年夏に開講したライフシフト大学企業校(東京海上日動火災保険株式会社様 第2期)の卒業生2名にお話しをお伺いしました。

変わったのは人生観。「動き出さなきゃ」と思えたことが一番大きかったです。

――― ライフシフト大学に入学したきっかけを教えてください。
石川氏 経済産業省の「人材版伊藤レポート」に、リスキルや学び直しが大切だと書かれていたのを目にしました。私も会社に入ってちょうど20年目になる年だったので、その内容がすごく自分に刺さりました。職場では課長として、課の皆さんにも「これからは学び直しの意識が大事だ」ということを、課の方針に落とし込んで伝えていたのですが、その一方で、自分自身がどんな学び直しをしているのか、ちゃんと言い切れないもどかしさもありました。

そんな時に、ライフシフト大学の文字が目に飛び込んできて、「これに挑戦したい!」と思い、翌日には申し込みのメールを送っていました。多分、自分の中で学び直しへの関心がどんどん高まっていたのだと思います。

――― 講義は土曜日の午後、約2カ月半にわたる長丁場で、時間的にも大変だったと思いますが、全体の印象としてはいかがでしたか?
石川氏 正直、講義が始まる前は、これまで習ったロジカルシンキングなどのように、スキル面をアップデートできたらいいな、くらいの感覚でした。でも、入って一番変わったのは人生観と言いますか。「人生100年時代」と言われているのは知っていましたが、我が事になっておらず、不安な状態で飛び込んだのですが、「60歳以降にあなたは何ができるの?」と突きつけられた時に、「あ、動き出さなきゃ」と思えたことが一番大きかったです。講義は長期間でしたが、私の中では毎週土曜日が「自分の人生を変える時間になるんだ」と思えて、毎回すごく楽しみでした。

社会人になってから継続的に学ぶ機会がなかったので、「継続的に学ぶことって、こんなに素敵なことなんだ」と改めて思いました。

――― ライフシフト大学の講義の中で、石川さんの琴線に最も触れたのはどんなことでしたか?
石川氏 初回の徳岡先生の人生100年時代の講義の中で、「これまでは60歳で定年となり、そこから老後だったのが、今後は60歳以降80歳までが人生の第2ステージになって、80歳からが老後になる」というお話を聞きました。そのことを自分に置き換えて考えた時に、今の会社にいる自分は想像できるのですが、それが終わった後の自分は何をして働いていくのか不安になり、「自分の武器って何だろう?」と真剣に考えるようになりました。

今、人生すごく楽しいんですけど、60歳以降も楽しい人生でいたいなと思った時に、やはりいろいろなことに前向きに、どん欲に取り組むべきだと思えて、人生100年時代が初めて我が事になった感じがします。

――― そういう瞬間は誰にでも訪れるわけではないので、素晴らしいことだと思います。その他に何か印象的だった講義などはありますか?
石川氏 徳岡先生の「ライフシフト概論」で「思いのピラミッド」を作ったことや「変身資産」について考える講義も印象に残っています。鈴木先生の「変身資産」はマインド、体力、知識、教養など5つぐらいのフレームワークになっていて、そういうフレームワークで考えたことがなかったので、「自分には何ができるんだろう」と考えることができました。

また、鈴木先生の資料に「やりたいことをやればいいんだよ」とか、会社の外に出て学ぶことの大切さなどが書かれていて、今まで自分が挑戦できていなかったことだと思い勉強になりました。

――― 講義以外にコーチングの時間も用意されていたと思いますが、いかがでしたか?
石川氏 コーチングは初めての体験でしたが、すごく後押しをしていただいた感じがします。

「オンラインセミナーで『修ちゃんの会』みたいなのを作ったらいいんだよ」と勧められて、確かに、そうやって同じような仲間の人たちにエネルギーを与えられたりしたら楽しそうだなと思えて、コーチングをきちんと学びたいと思うきっかけになりました。

――― ライフシフト大学を受講したことによって、新たに起こした行動はありますか?
石川氏 日頃、ちょっと時間が空いた時に「変身資産」のシートや「思いのピラミッド」を開いて、内容のアップデートをしています。最初の頃は、つみたてNISAに申し込むとか、携帯電話を格安キャリアに変えてみるとか、PayPayを始めてみるとか、そんなところから始めたんですけど、徐々にやりたいことが広がっていき、たまたま社内でコーチングをやっている人の発信が目に止まり、すぐにその人にチャットしている自分がいました。

話を聞いたら、すごく楽しそうで、自分が挑戦したいものに近いと感じたので、話を聞いた翌日にはコーチングスクールに申し込んでいました。

スクールに入ると、社外の仲間が一気に70人くらい増えたので、その仲間と情報交換をしたり、勉強会をやったり、密な時間を過ごしています。全員がコーチになりたいという強い思いを持っていて、過去の苦しみなども共有しながら取り組めていることが、すごく楽しいです。

――― 考えるだけでなかなか行動に移せない人もいる中で、石川さんは思い立ったらすぐ行動に移せるところがいいですね。
石川氏 それができるようになったのも、ライフシフト大学で、鈴木先生に「ストレングスファインダー」を学んだからです。私の資質は最上志向、学習欲、親密性、活発性、自己確信なのですが、私に最も刺さったのは、それらが強みでもあり、弱みにもなるということでした。確かに自分がうまくいった時には、その行動特性が生きているんですが、その逆もある。例えば自分の活発性が、活発ではない相手を怖がらせることもある、ということに気づけたことで、どうやったら自分の資質をうまく使えるか、考えるようになりました。思い立ったらすぐ申し込むところは、私の活発性の良いところなので、そこはうまく自分を利用できるようになってきて、大学で学んだことが生きていると思います。

――― 石川さんがそうやって学んで変化したことは、周囲にはどのように映っているでしょうか?
石川氏 ライフシフト大学で学んで以降、いろいろなことに挑戦するようになりました。例えばパーソナルトレーナーをつけて筋トレを始めました。腹筋1000回というゴールを設定して、最初は30回しかできなかったんですが、今は300回ぐらいできるようになりました。

私に影響されて、娘も腹筋をやるようになりました。妻は、私が楽しそうにいろいろなことに挑戦するのをみて、「会社に入って20年たった時にそんなものが見つかるなんてあなた幸せよね」と言ってくれて、すごく応援してもらっています。僕が生き生きとしているのが家族にも伝わっている気がいます。
他にも、中国の人と話をしたくて中国語を習い始めたり、ギターも習い始めました。そんな中で、音楽を通じて子どもたちを笑顔にしたいと気づいたので、今後はそういう機会もつくりたいと考えています。

――― 石川さん自身の体験を踏まえて、ライフシフトを学ぶ上でのアドバイスがあれば教えていただけますか。
石川氏 人生100年時代というのは情報として知っていて、「定年後の自分はどうなるんだろう」という漠然とした不安を持っている人は多いと思います。そう感じている人に、踏み出すための一歩目として、ライフシフト大学はすごくお勧めです。一緒に学ぶ人たちも皆、同じ不安を抱えた仲間なので、安心して自分の不安をさらけ出せるし、仲間のことも応援してあげたいと思える環境なので、まずは飛び込んでみてはいかがでしょうか。勇気を出して一歩踏み出すことができると、世界は確実に広がります。それができるのは自分しかいないので、ぜひ怖がらずに挑戦してほしいと思います。

――― これから自分のキャリアを考えようとしている人たちに向けて、とても良い言葉ですね。ありがとうございました。
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