「傾聴力」を高める4つの秘訣。ビジネスに欠かせないコミュニケーションスキルを磨こう
皆さんは最近チームメンバーの話を真剣にじっくり聴いたことがありますか?
「毎日忙しすぎて、メンバーの話を真剣に聴くことなんかできないよ!」
こんな声が聞こえてきそうですね・・・。
チームワーク・協働・共創に欠かせない要素の一つが
「メンバー間の円滑で良好なコミュニケーション」であることは言うまでもありません。
今回はお互いにコミュニケーションする際に、とても重要な「傾聴力」について一緒に考えていきましょう。
最近よく「傾聴」という言葉を耳にしますが、
話の「きき方」には、「聞く」と「聴く」の2種類があると言われています。
「聞く(Hear)」は相手の話をただ普通にきくことですが、
「聴く(Listen)」の方は相手の気持ちに寄り添いながら、言葉以外にも相手の声のトーン、顔の表情なども観察しながら、
一生懸命気持ちを汲み取ろうとするきき方です。
普段の何気ない会話では、相手の話をただ「聞く」だけでも問題ありませんが、
相手が真剣に重要な話をしてくれているときには、普通に「聞く」のではなく、
できるだけじっくり「聴いて」あげてください。
相手が自分の話を真剣に聴いてくれているときって、やっぱりうれしいじゃないですか。
逆にこちらが一生懸命話しているのに、相手がちゃんと聴いてくれていないと、
何だか話をしたくなくなってしまいますよね。
お互いに傾聴しながら会話することによって、そこに信頼関係や仲間意識も芽生えてきます。
だからチームワーク・協働に「傾聴力」は欠かせない要素なのです。
傾聴力アップのための4つの秘訣
では皆さんの傾聴力アップのための秘訣をいくつかご紹介しましょう。
① 相手の顔や目を見ながら聴く
相手の目をじっと見つめ続ける必要はないですが、
全く目が合わないと「この人はちゃんと聴いてくれているのかな?」と、話し手はとっても不安な気持ちになるものです。
もちろん資料に目を落とすこともあるでしょうが、頻繁に話し手の顔を見て目も合わせてあげましょう。
② PCやスマホを見ながら聴かない
PCを開いていると、ついつい画面に目がいってしまい、相手の話に集中できません。
短い打ち合せであれば、自分のPCを閉じて会話をしてみませんか。
相手にも「この人は今から私の話を聴くモードになってくれたんだ」と伝わりますし、
これまでよりも相手の話がしっかり頭に入ってくるようになりますよ!
メールを打ちながら、あるいはスマホを操作しながら人の話を「ながら聴き」するのは、大変失礼な行為で
すので絶対にやめましょう! 自分がやられて嫌なことは人にもしてはいけません。
③ リアクションしながら聴く
よく会話をキャッチボールに例えることがありますが、
相手から返球が返ってこないと実際ものすごく話がしにくいものです。
この返球が「リアクション」なのです。
リアクションといっても、別に難しいことではありません。
・うなづく (うんうん)
・あいづちを打つ (へぇそうなんだ、なるほどね)
・オウム返しをする (そうか 〇〇なんだね)
これらもすべてリアクションです。
自分が話しているとき、相手が無表情で(あるいは恐い表情で)、
一言も発してくれないと不安にもなりますし、気分が悪いですよね。
言葉でも顔の表情でも、とにかく相手にリアクション(返球)してあげてください。
④ 相手を理解することだけに集中する
相手の話をききながら、「次にこう言ってやろう」と考えてしまうことって結構ありますよね。
傾聴する時は自分の考えや答えに意識にむけるのではなく、
ひたすら「相手が今自分に何を伝えようとしているのか」だけを考えてください。
先入観や決めつけも傾聴の邪魔になりますので、とにかく相手の話を聴くことに専念しましょう。
皆さんの頭の中に「受信機」と「発信機」の2つの機能があると想像してみてください。
当たり前ですが、相手の話を聴くときは受信機のスイッチをONにし、発信機のスイッチはOFFにしておかなければいけないのです。
実はこれができていない人がとても大勢います。
相手が話をしている途中で自分の発信機のスイッチをONにすると、こちらが話すモードに切り替わって、
相手の話をさえぎってしまいますので、くれぐれもご注意ください。
皆さんだって、自分が話をしている時に、途中で相手が割り込んできたら気分が悪いですよね・・・。
今回は、チームワーク・協働・共創に欠かせないコミュニケーションスキルである「傾聴力」についてお話しました。
コミュニケーションスキルというと、「話がわかりやすい」「プレゼンテーションがうまい」など「発信力」の方に目を向けがちですが、
実は「傾聴」という「受信力」が重要な要素なのです。
前述のとおり、会話はキャッチボールです。
皆さん、ピッチャーとしてボールを投げるだけではなく、ぜひ名キャッチャーを目指してください。
「聴き上手になること」 これこそがコミュニケーションの達人になる早道なのですから・・・。